校外学習 / 水戸市立双葉台中学校1年生
2023年9月1日(金)に水戸市立双葉台中学校(中学1年生)の校外学習を行いました。今回は、初めての添乗にチャレンジした新入社員(鈴木)がレポートをお届けします!
コンセプト
自然環境を利用した体験から森林との持続可能な関係について考え、宇宙と科学、技術から環境問題について学び理解を深め、主体的にSDGsを学ぼうとする意欲を高める。
当日の様子
いばらきフラワーパークでの森林についての学習
生徒の皆さんは体験に向かうまでの道中も森林の匂いや坂道を楽しんでいました!
まず、いばらきフラワーパーク職員の藤野さんからの講義。
森林の資源をどのように利用すると良いのか、未来に向けて森林と社会の関係はどうしていけば持続可能なのかを学びました。
藤野さんのお話から、持続可能な森林との関係を築くうえで「森の資源を正しく利用すること」が大切であるということ教えていただきました。生徒からも、「(森を守るために必要なことは)木を植えるイメージだったが、木を利用することで保全につながるとは知らなかった」と、学びを得たという嬉しい声をいただきました!
講義を聞いた後、実際に林床掃除をしながら火おこし体験を行いました。
火起こし体験では積極的に燃えそうなものを探すだけでなく、どのような物が燃えやすいのか質問したりしていました。
メタルマッチの練習でもらった燃えやすい綿に似たものを探すグループも見られるなど、それぞれのグループで工夫が見られました。
体験の最後には、利用したメタルマッチをお土産としてゲット! 皆さん喜んでいました!
筑波宇宙センターで宇宙の切り口から環境問題を学ぶ
午前中は、自然の中で環境問題に触れる活動をしっかり楽しんだ皆さん。
午後は筑波宇宙センターで、宇宙の切り口から環境問題を学びます。
「宇宙の環境問題に挑む~商業デブリ除去実証(CRD2)~」展の見学
「スペースデブリ」という言葉をご存知でしょうか?
これは、役目を終えたり故障した人工衛星や、打ち上げロケットの一部、破片等のことで、将来の宇宙開発の妨げになる恐れがあるといわれています。
見学当日、このスペースデブリに対する研究開発についての企画展示が行われており、生徒の皆さんは穴埋め問題にチャレンジしました。
パネル展示を通して、スペースデブリの問題や、それに対するJAXAの取り組みを学びました。
元JAXA職員の方から「地球環境問題」を学ぶ
JAXAの開発の歴史を学ぶことができる筑波宇宙センターのスペースドーム。
元JAXA試験センター長の三枝先生から「地球環境問題」をテーマに解説・ご案内していただきました。
地球で今起きている環境問題。その全容を把握するために、宇宙からどのような調査・分析がされているのか、迫力満点の展示を見ながら解説していただきました。
展示物の前で機体のパーツを三枝先生が指差しながら違いを教えて下さり、それぞれのメリットを細かな部分までお話してくださいました!
生徒さんから「パーツの違いでそんなに違うならどちらの機体がいいのか」など、学ぶなかで新たな疑問を得たという声も聞こえました。
先生の声
(先生からいただいたコメントを参考に記載しています。)
これまで子供たちはSDGsについて、ネット上にある情報にしか触れてこなかったため、ジブンゴトととらえるには遠い話でした。
今回フラワーパークで森の持続可能について体験することで、より身近に感じることができました。「緑を増やす」ではなく「どう使っていくのか」ということが生徒に強く印象に残ったようです。
宇宙の学びについては生徒には少し難しい部分もありましたが、宇宙に行くことは今後持続可能な未来を創るうえで大事なことなので、関わる大人の人に触れることができよかったです。
改善点としては、見学・活動時に受動的になってしまう生徒もいるので、自分から興味を持って活動してくれる形にデザインをしていけるとよいと感じました。
添乗してみて
入社初日に添乗員として校外学習に参加させていただいて、感じたことをまとめさせていただきます!
一日を通して天気に恵まれたことで、いばらきフラワーパークでは学習するだけでなくお昼の休憩時間も日陰を探してお昼を食べている姿はとても楽しそうでした!
火起こし体験は結果的に林床掃除になっていて完結していて私も学びが本当にたくさんあり、木漏れ日の入る整備された森と山はとてもきれいで歩いているだけでもとても楽しい気持ちになりました!
筑波宇宙センターでは三枝先生が今回の校外学習のコンセプトに合わせたワークシートを作成してくださり、具体的なお話をしてくださいました。
生徒の皆さんは普段の生活から離れた視点で環境問題について考え、学びがあったようでした!
一日を通して感じたこと、学んだことを持ち帰っていただきたいです。(火起こし体験でいただいたメタルマッチでキャンプをしたり、普段のニュースの情報は宇宙からの調査か考えたり)SDGsを生活のなかで考える機会にしていただけると嬉しいと思いました!
文責:鈴木拓海