REPORT アーストラベル水戸の旅

校外学習 つくばみらい市立谷和原中学校

教育旅行

つくばみらい市立谷和原中学校の生徒の皆さんが、校外学習で石岡市八郷にお越しくださいました! 当日の様子をレポートします。

4つの体験プログラム

今回は石岡市の八郷地域で、「いばらきフラワーパーク」と「朝日里山学校」、そして八郷地域の魅力的な企業様にて、4つのプログラムを実施しました。

1.ネイチャーラリー

いばらきフラワーパークにて、グループに分かれてネイチャーラリーを行いました。

ネイチャーラリーとは

いばらきフラワーパークは、昨年2021年の4月にリニューアルオープンしました。リニューアルするにあたり、コンセプトとなったのが「5感で楽しむフラワーパーク」です。

花を単純に「見る」だけではなく、触ったり、香ったり、聴いたりと、五感で見つけた「発見」を、カードの中に埋めていきます。

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同じマスでも、友達と比べてみると全く違う視点で答えが埋められていることも。5感という、その人その人によって感じ方が異なる面白さも体験していただけます。

当日は少しお天気が崩れてしまいましたが、雨の中でも生徒の皆さんは積極的にラリーに取り組んでくれました。

2.なわない体験

いばらきフラワーパークからバスで10分ほどの朝日里山学校。
平成16年に閉校した旧朝日小学校を活用して、里山の体験を提供しています。
 木造平屋建ての校舎は非常に趣深く、生徒だけでなく先生も、まっすぐ伸びる廊下や当時のまま残っている掲示物を興味深く眺めていました。朝日里山学校 | 石岡市観光協会公式ホームページwww.ishioka-kankou.com

里山の体験として、今回はなわない体験を実施しました。
グループに分かれ、指導員さんにレクチャーしてもらいながら、藁を手でより合わせて、丈夫な縄を作ります。

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コツをつかむまでは難しいのですが、指導員さんのお話を聞きながら集中して取り組む生徒の皆さん。初めてとは思えないほど飲み込みが早く、一人で数メートルの縄を作る生徒さんもいらっしゃいました!

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最後は、友達の縄とつないで一本にし、大縄跳びを楽しみました。

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3.職業講話

職業講話では2人の講師の方をお招きし、お仕事への想いやキャリアについてお話頂きました。

鴇田英之(ときたひでゆき)さん/音楽家

鴇田さんは、小学校でユーフォニアムという楽器に出会ってから、ずっと音楽一筋で生きてきましたが、大学院へ進学した年に突然フォーカル・ジストニアという病気を発症し、音を一切出せなくなってしまったそう。
しかし、鴇田さんは努力を重ね、10年近い年月をかけて病気を克服されました。

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子どもたちにスライドをみせながら、丁寧にわかりやすくお話していただきました。

そんな困難を乗り越えてきた経験が、楽器を吹く方の悩み解決を目指した音楽教室の運営や、「茨城おとのわプロジェクト」(演奏家の方が活躍できる場を増やし、地域を盛り上げることを目的とした取り組み)の活動につながってきているとお話いただきました。

何かに悩んだ時、その悩みをとことん突き詰めると、自分のやりたいことや目標が見つかる。悩みがあっても、その中に自分らしく輝ける何かを見つけられるかもしれない。

大きな壁にぶつかっても、あきらめずに努力を重ねて活動してきた鴇田さんの言葉だからこそ、子どもたちにも強くメッセージが響いたのではないでしょうか。

中村まどか(なかむらまどか)さん/社会保険労務士

「社会保険労務士というお仕事を知っている人はいますか?」
そんな問いかけから子どもたちへの講話をスタートしてくださった中村さん。つくば市で社会保険労務士事務所を経営されています。

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社会保険労務士の仕事を一言で表すと、「人」に関する専門家と話す中村さん。弁護士は法律、税理士はお金の専門家で、労務士は働く「人」をサポートする専門家です。
子どもたちにとって、あまり聞きなじみのない社会保険労務士というお仕事ですが、資料をご準備頂き、わかりやすく解説していただきました。

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ライフチャートをもとに、今までの人生についてお話いただきました

中村さんの学生時代から、20代・30代、それぞれの時期に直面した課題や、その時にどう考え、どう行動されてきたのか、それが今のお仕事にどのようにつながってきたのかお話いただきました。

仕事と家庭の両立や、過酷な試験勉強など、たくさんの壁にぶつかってきましたが、あきらめずに努力を続けて今につながってきています。

「とにかくいろんなことにチャレンジしてほしい」

自分が興味を持てることや、好きなこと、夢中になれることを見つけてチャレンジしてほしいという中村さんの言葉は、それまでの壁を乗り越えてきたからこそ強い説得力がありました。

4.企業見学

最後に、生産者さんの企業見学を行いました。
見学はクラスを解体し、希望の見学先企業を選択。興味を持った生産者さんについて事前に調べ、気になったことや疑問を見学の中で質問しました。

嶋村観光果樹園

1年中フルーツが採れると言われるほど、様々な果物が生産されている石岡市。みかん栽培の北限とも言われています。
1973年よりこの石岡市でみかん・柿を生産されている、嶋村観光果樹園さんを見学させて頂きました。

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嶋村観光果樹園さんのお仕事についてお話を伺ったり、実際に果樹園の中を見学させていただいたりしました。

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みかんの栽培について、「摘果(てきか)」という作業の意味や、今年の梅雨の雨が少なかったことからどんな影響が出ているのかなど、生産者さんのお仕事について具体的に説明いただきました。

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子供たちの質問に、ひとつひとつ優しくお答えいただきました

質疑応答ではなんと10個以上も質問を考えてきた生徒さんも!
農家さんの仕事で大変なことや、一日の流れ、どんなときにやりがいを感じられるのかなど、様々な質問にお答えいただきました。

木内酒造八郷蒸溜所

「常陸野ネストビール」で世界に知られている木内酒造。ここ石岡市で、ウイスキーの生産にも取り組まれています。

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築47年の公民館をリノベーションしてつくられた蒸留所は、木のぬくもりも感じられる暖かい作りです。ウイスキーの生産について、その材料から蒸留の過程まで、一連の流れについて教えていただきました。

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大きな機械や、倉庫の天井まで届くほどの高さに積み上げられた樽など、迫力のある施設を間近に楽しみました。
数年後、ここから出荷されたウイスキーを大人になった皆さんが味わうこともあるかもしれません。

神生バラ園

神生バラ園さんでは、バラの水耕栽培の様子を見学させていただきました。高品質で美しいバラは、首都圏の花屋にも卸されており、たくさんの消費者さんに愛されています。

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いつもはバラの根本は黒いビニールに覆われていますが、この日はなんとそのビニールの下を見ることができました。
水耕栽培で使用されているロックウールという苗床を実際に触らせてもらいました。

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自分たちの背丈よりも高く成長しているバラを見ることもできました。

時間が足りなくなるほど生徒たちは集中してお話を聞いてくれました。
普段お店に並んでいるお花の裏側で、生産者さんがどのような工夫をされているのか、楽しく学ぶことができたのではないでしょうか。

駒村清明堂

明治時代から100年以上受け継がれてきた製法でお線香を製造されている駒村清明堂さん。
筑波山から流れる水の力、自然から採れる原料のみを使い、環境に負荷をかけないこだわりのお線香を生産しています。

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飾りとしてではなく、実際に現役で動力として使用されている水車は、なかなか見ることができません。水車の動く様子を皆さん興味深く見学していました。

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雨の為、施設は短時間の見学となりましたが、バスへ移動して講話と質疑応答の時間を設けていただきました。
ご主人である駒村さんのお話に、皆さん真剣に耳を傾けてくれました。

終わりに

先日、学校からアーストラベルにお礼のお手紙をいただきました!

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校外学習を通して、働くことや自分の将来について考えるきっかけになったと、アンケートで嬉しいコメントをくれた生徒さんもいらっしゃいました。
微力ながら、ただ遊ぶだけではない、学校の外だからできる学びの場を作るお手伝いができたのではないかと感じています。

一日盛り沢山の内容でしたが、生徒の皆さんはどの場所でも積極的に活動し、そして真剣に皆さんのお話を聞いてくださいました。
また、学校の先生方には当日を迎えるまでに、様々な調整や判断など、たくさんのご協力をいただきました。
皆様のご協力のおかげで、楽しく安全な校外学習を実施することができました。心より感謝申し上げます。

また皆さんに、楽しく学びのある旅を提供できるよう、弊社スタッフ一同で探究していきます!