REPORT アーストラベルの旅

職業講話 10の職業に触れる/働くことを知る、職業観を広げる、具体的な「働く」をイメージする~勝田第二中学校~

教育旅行

1月にひたちなか市立勝田第二中学校で実施した、職場体験に代わるキャリアを考える授業(弊社の事業名としてはキャリアFESとしています。)

キャリアFESとは
キャリアFESでは「熱い大人に触れる」「普段関わることの少ない職業に触れる」「既存の価値観にとらわれない生き方・働き方を知る」「感じたこと・学んだことを言葉にする」ことにより、これからの時代を生きていく生徒たちが自分の歩む道を考えるプログラムです。

全3回の授業のなかで今回は第2回目の様子をレポート!

第2回目のテーマは
10の職業に触れる
働くことを知る、職業観を広げる、具体的な「働く」をイメージする

様々な業種、働き方・生き方をされている素晴らしい大人を10名お呼びし、講話を実施しました!

①広告/マスコミ 高木真矢子さん

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 高木さんのお仕事はとても幅広く、聞いているだけでとてもワクワクしました。ライターにイベントの企画、運営、芸能マネージャーにYouTubeまで…様々なお仕事にチャレンジされている姿が本当にカッコいい…!!高木さんのお話で、働き方も生き方も一つじゃないんだ!と勇気づけられた生徒も多いのではないでしょうか。
 また、学生の頃には教室に行けない時期もあったことや受験を辞めたことなどお話してくださり、こんな素晴らしい方でも大変な時期があったのか…と生徒たちも驚いていたようでした。

「変わることができる、なんにでもなれる」
 講話の中で特に印象に残ったのがこのメッセージ。生徒たちからは、自分はまだ学生だから今から変わればいいんだ!との声が。中学2年生、まだまだ色んな可能性を秘めていますよね。その可能性に気づいて、色んな事にチャレンジしてもらえたら嬉しいです。

②動画クリエイティブディレクター/デザイナー イシイキヨコさん

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 理科室に魔法のように映し出される花火。イシイさんが手がける美しいプロジェクションマッピング作品に触れながら、制作の裏側について語っていただきました。作品のこだわりや込められた想い、華やかな世界を作り出すためにはこんなに膨大な仕事があるのか!と驚きでした。
 未来の仕事に関しての話では、フリーランスという働き方と、大切にすべきことを伝えてくださりました。「信用と人との繋がりが財産」生徒たちが大人になったときにもぜひ覚えていてもらいたい言葉ですね。
 また、「会社には先生がいない」という内容のSNSの投稿に触れながら、社会にでると自分で判断し、自分で問題の解決策を見つけていかなければならないこと、その基礎が学生の時の勉強というお話にはハッとしました。

③メーカー 谷島崇成さん

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 茨城いすゞ自動車に勤めている谷島さん。入社後~現在のキャリアや学生時代のことなどを、生徒たちに問いかけながらお話してくださりました。

 谷島さんが仕事する上で大切にしていることの一つが
「分からないことを分からないままにしない」
学生の時に授業で「分からないことありますか?」と先生に聞かれても、「わかりました!」と答えていたのに、いざテストをしてみるとボロボロでわかっていなかったことがばれた…のエピソードをお話してくださったのですが、多くの方が経験したことあるのではないでしょうか(笑)
「分からないことを分からないままにする方が恥ずかしい」と気づいたから、知ろうとする努力をしていると伝えてくれました。
 誠実にお仕事に向き合われている谷島さんのお人柄が伝わる熱い講義でした。

④旅行/観光サービス 尾崎精彦さん

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 我らが代表!尾崎さん!
 自らの人生を、幸せメーターで表しながらお話ししてくださりました。
今一緒に仕事している身としてはとても信じられないのですが、昔の尾崎さんは自分の意思が全くなく、周りの意見に流されてばかりだったそう。そこからどうして意識が変わったのか、そして意思を持ったことで自分の中の幸せメーターがどう変わったのかを分かりやすく伝えてくださりました。
 また、講話の中で印象だったのが、憧れの人をつくる大切さ。今回のキャリア講話で様々な大人に出会い、生徒たちにとって憧れの人ができたらいいなと思います。

⑤コンサルタント 堀田誉さん

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 「コンサル」という職業は想像しにくい職業の一つではないでしょうか。
一言で表すと、「人の相談相手・人の手助けをするお仕事」と語る堀田さん。実際のお仕事がどんなものか高校野球を題材に、あなただったらどんなアドバイスをする?という投げかけから、コンサルの場合はどんなことを考え動くのかを話してくださりました。
 堀田さんの講話で特に印象的だったのが、人生をどう生きるかの話です。
今までの学ぶ→働く→老後の流れからから時代が変わってきていて、今は一つの職にとらわれず複数の職をもてるというお話や、皆さんの半分は107歳まで生きる見込みで、それだけ働く期間が長いと仕事も何度も変わり、学び直しを続ける人生になる可能性が高いという言葉に衝撃を受けている生徒も多くいました。

⑥農家 西村智訓さん

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 プロフィールを見せた瞬間、生徒たちからが笑みがこぼれ、とても親しみやすく講話してくださった西村さん。
なぜ、非農家出身の西村さんが農家をやることになったのか、そのルーツを詳しくお話していただきました。「農業関係人口」を増やしたい、との想いで仕事に携わっているお話を聞いて、生徒たちの農業に対するイメージが大きく変わったのではないかと思います。
 また、仕事のやりがいは、食べてもらって、美味しかったよ!!と伝えてもらうこと、という西村さん。生徒たちは積極的に「ありがとう」の感謝の言葉や自分の感想を丁寧に伝えることの大切さを感じたようでした。

⑦地質学研究者 芝原暁彦さん

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 オンラインにて研究所から講話してくださった芝原さん!
 なぜ地質の研究をしているのか、地質学はどんな学問なのか、地質の研究は何に繋がるのかなどお話していただきました。発掘の写真を見せていただいたとき、生徒たちは前のめりで話に聞き入っていました。

 研究だけでなく、ビジネスもやられている芝原さん。自分が研究したことがサービスに落とし込み世の中の人たちの役にたっているところまで見れるのがやりがいだと感じるとお話してくださりました。

 また、今の仕事で良かったことは?との質問に「子供の時好きだった化石をいまだにいじれる!」と答えていた姿がとても印象的で、好きなものを極める生き方ってかっこいいな!と感じました。

⑧飲食 藤由香さん

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 常陸大宮市にある飲食店、雪村庵でマダムを務める藤さん。
 藤さんは学生時代、イルカの調教師になりたかったそう!そこからさまざまな経験を経てどう夢が変わっていったのか、どんな人生を歩んできたのかなどをお話してくださりました。
「社会人で大事なことはなんだと思う?」
 挨拶・返事・礼儀や整理整頓、これが社会人の基本になってくると話す藤さん。今まさに生徒たちが学校で学んでいること、指導されていることが社会にでてからも大切なことだ、と改めて感じますね。
 また多くの生徒は、「自分の可能性を信じて前へ進め!」というメッセージに背中を押されたようです。なんと力強い言葉…!

⑨海外インターンサポート 伴由香子さん

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 南アフリカ共和国に在住しながら、オンラインで世界中の人たちと繋がりながら、様々な仕事に携わっている伴さん。今の時代を象徴するような働き方をされており、生徒たちも興味深々でした。

 伴さんのモットーは「やらない理由より実現方法を探せ!」
どんな選択肢でもやらない理由は簡単に見つけられるが、何かしら実現の方法があると信じて進んでいくと
今の伴さんのような生き方になったそうです。

「世界は広い、可能性を広げよう!」
 自分の文化圏だけでなく、世界中の人たちが越境してチャレンジすることにより、地球規模でいい世界が作れるといいな、との想いで働かれているお話はとても心に響きました。
 海外に行ってみたい!と話す生徒も多く、コロナが落ち着いた時にはどんどん世界に飛び出してもらえたらなと思います。

⑩公務員 武石麻希さん

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 実は、今回子供たちの関心が高かった職業の一つが公務員です。
 お話の中で生徒たちも驚いていたのが公務員のお仕事の幅広さ!
事務はもちろん、イベンターかな?と感じるほどクリエイティブな事業を企画・運営していたり、公務員の方々が、様々な分野や視点から街をよくするために尽力してくださっているのだなと。
 また、一つ一つのエピソードから、武石さんが心から茨城のためにお仕事に従事されていることが感じられ、その誠実なお人柄が伝わってきました。
「出会いを大切に」
大人になると、「ご縁」の大切さを感じる機会が多いのではないでしょうか。武石さんは小学校の時お世話になった先生とお仕事でご一緒したそう!
今回のキャリアFESも含め、今回の出会いが生徒たちの未来に繋がればよいと思います。

 以上、10名の方の講話レポートでした。
とにかく熱い!そして様々なバックグラウンドを持つ講師の皆様のお話はとてもワクワクするもので、とても刺激的な時間だったと思います。

 今回の講話をもとに、生徒たちは「どの話が印象に残ったか、それはなぜか」「講話を聞いて、自分が将来やってみたい・チャレンジしたいことは何か」を考え動画にまとめます。
生徒たちは何を感じ、どんな心境の変化、行動の変化があったかは次回レポートでお伝えします!