REPORT アーストラベル水戸の旅

SDGs校外学習 土浦市立都和中学校

教育旅行

 2022年5月30日(月)、土浦市立都和中学校の校外学習を実施しました。
今回は午前中、涸沼(茨城町)での自然体験、午後はひたちなか市と小美玉市に分かれて、企業見学を実施しました。
それでは、当日の様子をレポートしていきます。

コンセプト

コロナ禍でも可能な茨城の魅力・産業にスポットを当てた職場見学及び企業訪問

午前:涸沼自然体験

茨城町、鉾田市、大洗町にまたがる涸沼(ひぬま)。茨城県内では、渡良瀬遊水地に続いて2番目となる、ラムサール条約(※)登録された自然環境を持ちます。

午前中は、国際的にも認められた涸沼での自然体験を実施しました。

 (※)正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。水鳥が生息する重要な湿地とその動植物の保全などを目的とした条約であり、ヒヌマイトトンボなど絶滅危惧種が生息する涸沼の自然環境が国際的に認められる。

「ひろうら直売所あいあい」での講話とシジミ汁の試飲

「広浦直売所あいあい」は、茨城町ひろうら振興会の方々が茨城町下石崎の地域活性化のために立ち上げた直売所です。

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ここでは、スタッフの清水さんから涸沼の豊かな自然環境について、清水さんが実際に撮影した野鳥の写真と共にお話がありました。

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野鳥は世界で約9,000種生息しており、その中で日本には633種います。茨城県全体では約400種で、涸沼には約227種もの野鳥が観察されているのだとか。

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その中でも涸沼に欠かせないのが、冬鳥のオオワシとスズガモ。どちらも涸沼がラムサール登録湿地になった要件の一つで、貴重な冬の風景です。
生徒からはこういった涸沼で見られる貴重な冬鳥について、直売所あいあいでの仕事内容など、さまざまな質問がありました。

講話の後は、おまちかねのシジミ汁の試飲です。

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 涸沼のシジミは「ヤマトシジミ」と呼ばれるシジミで、そのサイズはシジミというよりアサリ!
生徒もその大きさに驚いていました。

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シジミ汁を作ってくださったお母さん方からは、「まだまだあるからおかわりしたい子はどうぞ」と温かい声をいただきました。
その声に、おかわりしている生徒もたくさん!
涸沼の豊かな自然について学んだ後のシジミ汁は、より一層美味しかったに違いありません。

いかだ乗り体験

 今回の校外学習は講話だけではありません。
涸沼では、涸沼水辺体験の一つとして、実際に地元の方々が手作りした、いかだに乗って水上散歩できます。

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いかだの漕ぎ方のレクチャーを受けた後、救命胴衣を着用し、オールを持って、実際にいかだに乗りました。

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この日はとても風が強く、かなりハイレベルな「いかだ乗り体験」。生徒は3グループに分かれ、それぞれのいかだを漕ぎ始めましたものの、なかなか上手く前に進みません。

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いかだを進めるコツは、みんなで声を揃えてオールで漕ぐこと。最初こそ、斜めに進んだり、後ろに戻ったりしましたが、コツを掴んだのか、風が強い中でも前進することができました。

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いかだ乗り体験中も笑い声が響いており、楽しい体験となったようです。

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漁船体験

いかだ乗り体験と合わせて、漁船に乗って漁業の見学も行いました。
漁船体験の前には、涸沼で行われる伝統漁法やしじみ漁で使用する器具の説明などがありました。

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運が良いとうなぎも見ることもできるのだとか!

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涸沼の自然を肌で感じ、とても良い経験になったようです。

「涸沼自然公園」でランチタイム

涸沼での自然体験が終わった後は涸沼自然公園へ。

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自然の中でランチタイムを楽しみました!

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午後:ひたちなか市と小美玉市で企業見学

ランチタイムの後は、ひたちなか市・サザコーヒー、小美玉市・茨城空港に分かれて企業見学を実施しました。

企業見学①:サザコーヒー

ひたちなか市に本社・本店を構える、コーヒーの企業・サザコーヒー。今回は、製造部の会沢さんより、まずは主にサザコーヒーがどんな会社なのか、どんな取り組みをしているのか、お話をしていただきました。

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 サザコーヒーでは、本物のコーヒーを届けるべく、自社農園を経営し、コーヒー豆一つ一つを丁寧に育てています。そのほか業界では珍しい女性焙煎士の活躍、外国の方の積極的な採用、社内でSDGsに関する研修会を開催し、一企業としてどう解決していくべきなのかといった勉強をするなど社員が一丸となり、お客様に日々喜んでもらえるよう努力されています。

講話の後は、生徒からの質問タイム。
各店舗オリジナル商品があるのか、おすすめのコーヒーについて、働く上で大切にしていることなど、さまざまな質問が飛び交いました。

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コーヒーは少し苦手と手を挙げていた数名の生徒も、コーヒーの奥深さに魅了されたようです。

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質問タイム終了後は、通常は入ることができない、出荷作業が行われている2階を特別に見学をさせていただきました。
(※写真撮影は禁止となっております)
 
驚くことに、インターネットで14時までに受けた注文はその日のうちに出荷するのだとか。
社員一人一人が真摯に仕事と向き合っていることが生徒にも伝わったようで、凄いといった声が多々聞こえました。
 
見学終了後、鈴木社長がいらっしゃり、なんと生徒全員にアイスコーヒーをプレゼント!生徒はみんな笑顔でとても喜んでいました。

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企業見学②:茨城空港

小美玉市での企業見学は、茨城空港です。茨城空港では、展望ロッジで景色を眺め、集合写真を撮影しました。

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空港の港内を見学後、会議室で3名の方から講話を聞きました。

第一線の現場で活躍する、スカイマークの旅客グループの職員さんとランプの職員さんからは、空港ではどんな仕事があるのか、どうして今の仕事に就くことになったのかといったお話を中心に伺いました。

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また、実際に使うパドルに触らせてもらったり、預け荷物につけるラベルを見せていただいたりと、ただお話を聞くだけでなく、質疑応答を交えて楽しく仕事について学びました。

次に、羽田タートルサービスの職員さんからは、空港という場所が担うSDGsの役割についてお話いただきました。

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普段なかなか空港に関わる機会のない子どもたちにとって、現場の方のお話を聞くことで、空港という仕事の社会に対する役割を学べたのではないかと思います。

校外学習を通じて

 7学年主任の古川先生よりコメントを頂きました。

1日という限られた時間の中で、たくさんのプログラムを子どもたちに体験させることができました。
一つ一つのプログラム内容も濃く、自然体験・企業体験と、いろいろな角度から学びを楽しむことができた1日となりました。

 密度の濃い一日でしたが、生徒の皆さんは積極的・元気に活動に取り組んでくださいました!
茨城県内での校外学習でしたが、まだ知らない茨城の魅力や、茨城の企業の面白さに触れて頂けたのではないかと思います。

 以上、土浦市立都和中学校の校外学習レポートでした。

 

執筆:谷部文香